ヘルスケアって薬臭い!と言っているようでは、ビジネスセンスがなさすぎます。
成長戦略の要として、政府も企業も自治体も必ず名前を挙げる「ヘルスケア」の、ホントの「ビジネス」領域を知っているでしょうか。
確かに、薬が貢献する「治療」(Medical)はその代表格です。でも、正しくは「代表格でした」という過去形。世の中は治療から予防医療へと大きくシフトしています。いま、声高らかにヘルスケアを語るのは、厚生労働省ではなく、経済産業省。経済産業省は、“次世代ヘルスケア産業"という期待値が高そうな用語を巧みに使いながら、地方自治体と中小企業に向けた「地域ヘルスケアビジネス創出支援」や、株式公開企業を対象にした「健康経営銘柄」といった具合に、新たなヘルスケアビジネスを創出する機会を次々と提供し、それを支援するための事業を積極的に推し進めています。
ヘルスケアは、治療(Medical)+予防・保健(Health)+健康(Wellness)+美容(Beauty)といった4つを一括りに、その商材として商品、サービス、施設という3つから成る、4×3=12の「ビジネス」を構想する超ビッグで超イケてる領域となっているのです。