メタボリック「症候群」、糖尿病「予備軍」、高血圧「境界域」、「プチ」うつ、「かくれ」不眠など、病気以前の“病気じゃない”人たちを呼ぶいろんな言葉があって、彼らをターゲットに、これまで多くのビジネスアプローチが行われてきました。そしていま、「未病」なる言葉にこれらすべてが集約されていくような機運が生まれています。
といっても、「未病」はもともと東洋医学の側にしっかりありました。和漢薬と相性がいい言葉として、古くからひとの体質を表す言葉として用いられてきました。
いま、この「未病」を二つの方面、つまり西洋医学的な未病と東洋医学的な未病を合わせて、「未病」と呼ぶアプローチが色濃くなっています。
- 自覚症状はないが、数値に異常がある状態(西洋医学的な「未病」者)
- 自覚症状はあるが、数値に異常がない状態(東洋医学的な「未病」者)
です。