「新しいことに取り組まないといけないとはわかってるんだけど、なかなか実行に移せていなくて、、、。」
ある経営者にコンサルティングしている時に出た言葉です。
本業が忙しくてなかなか新規事業に手が回らないという事情もあると思いますが、「本当に新規事業って今やる必要があるの?」という疑問もお持ちなんだと思います。恐らく、この経営者さんと同じように感じている方は多いのではないでしょうか。
今回のコラムでは、「なぜ新規事業に取り組む必要があるの?」という点について考え、中小企業経営者の方々が新規事業への取り組みを検討するきっかけにしていただきたいと思います。
一般的に、新規事業を始める目的は大きくは二つあります。
一つは、
「本業に代わり得る事業を創ること」。
もう一つは、
「将来の経営人材を育成すること」
この二点です。
まず一点目の「本業に代わり得る事業を創る」という点から考えていきます。
この点については、「日本経済の縮小」と「プロダクト・ライフサイクル」という視点から本業に代わり得る新規事業を創る必要性について考えます。